新しい多焦点眼内レンズ (Lentis)レンティス
2015.06.22 白内障
本日は白内障手術11件(乱視用レンズ 2件)
霰粒腫切開術1件
無事に終わりました。
当院で次世代の多焦点眼内レンズ LENTIS(レンティス)が使用できるようになります。
現在主流である多焦点眼内レンズの問題点の一つはコントラスト(くっきり度)が減ること、夜間にひかりがにじんでしまうことでした。これを減らしたものがレンティスです。一枚のレンズの中に遠くにピントが合う部分と近くにピントがあう部分があります。一見遠近両用メガネのようですが、視線をずらさなくても自然な感じで遠くも近くも見えるようになります。
通常であれば、眼内レンズは0.25Dごとの度数でもっとも近いレンズを選んで使用するのですが、このレンティスは0.01Dごとの受注生産となっています。そのため、他のレンズと比較してピントがばっちり合いやすいという特徴もあります。乱視用のレンズも、角度も1度単位、乱視の度数も0.01D単位で調整することができます。
このレンズは日本国内では認定されていないレンズになるため、先進医療特約が使用できないのが残念なところです。県内ではこのレンズ使用できる施設が殆どないのですが、より多くの選択肢が提示できるようにしたいと思います。